
ザンビアアメジスト
ザンビアアメジストは、アフリカ南部ザンビアで産出するアメジストで、青みを帯びた深い紫色が特徴です。透明度が高く宝飾品に適しており、近年ではウルグアイ産と並ぶ高級アメジストとして注目されています。
基本情報
ザンビアアメジストは青みがかった紫色を持ち、産地ブランドとして国際的に認知されています。高級アメジストとして、宝飾品市場で大きな存在感を持っています。
- 正式名称
- Quartz(クォーツ)
- 和名
- 紫水晶
- 英名
- Zambian Amethyst
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- ザンビア(カリバ地方) :
- 世界有数のアメジスト産地であり、特に青紫がかった深い色合いが特徴である。結晶は比較的大きく、透明度が高いためファセットカットに向く。市場ではウルグアイ産と比較されることが多く、より涼しげで落ち着いた色調を持つことで差別化されている。国際的には「Zambian Amethyst」というブランドが確立しており、ジュエリー市場で高く評価される。
鉱物情報
鉱物学的性質は一般的なアメジストと同じであり、硬度が高く日常的に利用可能だが、直射日光による退色や加熱には注意が必要である。
- 組成
- SiO₂(二酸化ケイ素)
- 比重
- 2.65
- 硬度
- 7
- 結晶系
- 六方晶系
- 透過性
- 蛍光性
- 取り扱いの注意点
- 紫外線に弱い
- 熱に弱い
- 衝撃に弱い
特徴と由来
ザンビアアメジストは、冷ややかで透明感のある青紫の色合いが特徴で、世界市場における高級アメジストの代表格の一つである。
- 色
- 透明紫
- 外観の特徴
- 青みを帯びた深紫色。透明度が高く、カットすると澄んだ輝きを放つ。
- 生成環境/形成過程
- 火山活動由来の空洞や晶洞に形成され、鉄イオンと天然放射線の作用で青紫色に発色する。
- 発見/命名の由来
- 産地であるザンビアに由来して「ザンビアアメジスト」と呼ばれる。宝飾業界では産地を区別するために流通名として定着している。
- チャクラとの関連
- 第6チャクラ(サードアイ/藍・紫)
- 誕生石
- 2月
- 星座石
- 水瓶座、魚座
- 干支石
- 戌
- 希少性
ウルグアイ産に比べ産出規模はやや大きいが、特有の青紫色と高い透明度から市場では高級品として扱われる。
歴史/伝承
ザンビアでのアメジスト採掘は20世紀後半に本格化し、瞬く間に世界市場で評価を受けるようになった。特有の青紫色の発色は従来の南米産アメジストとは一線を画し、「新たな高級アメジスト」としてブランド化された。
欧米の宝飾市場では、ウルグアイ産と並ぶ高品質アメジストとして取り扱われ、ジュエリーデザイナーがこぞって採用するようになった。落ち着いた色調は男性にも人気で、ユニセックスな宝飾品に仕立てられることが多い。
今日ではザンビア政府の管理下で採掘が行われ、輸出は国の重要な収入源となっている。高級宝石市場での認知度は年々高まり、「ザンビアアメジスト」という名前自体が品質を保証するブランドとなっている。
