
セレナイトムーンストーン・スパーアルバステル
セレナイトは石膏(Gypsum)のうち、特に透明度の高い単結晶を指す名称です。柔らかく繊細な光を通す性質から、古代より“月の光の石”として崇められてきました。
基本情報
セレナイトは石膏の中でも特に透明度と光の通り方が美しい結晶で、産地ごとに特徴やブランド性が明確です。特にメキシコ・ナイカ産は世界的に高級品として知られています。
- 正式名称
- ジプサム
- 和名
- 石膏
- 英名
- Selenite
- 別名/流通名
- ムーンストーン・スパー、アルバステル
- 主な産地
- メキシコ(チワワ州:ナイカ鉱山) :
- 世界最大級の透明セレナイトを産出した地。長さ10mを超える巨晶が発見され、学術的価値と象徴性を兼ね備えた“世界的ブランド産地”。高級品として扱われる。
- アメリカ(オクラホマ・ユタ) :
- 無色透明〜半透明の良質な単結晶が採れる。オクラホマでは翼状結晶(ウィングド・セレナイト)も知られ、コレクター需要が高い。
- スペイン・イタリア :
- 古代ローマ時代より“石のガラス”として建築材に使用され、透光性の高い薄板結晶が産出する地域。文化史的価値がある。
- ブラジル :
- サイズは中型が多いが透明度が高く、流通量も安定。ヒーリング用途の加工品向けとして人気。
鉱物情報
セレナイトは非常に柔らかく、湿気や水分に敏感な鉱物である。保管や浄化方法を選ぶ必要があるが、その透明感と光学的な美しさは他に代えがたい魅力を持つ。
- 組成
- CaSO₄·2H₂O
- 比重
- 2.30
- 硬度
- 2
- 結晶系
- 単斜晶系
- 透過性
- 透明、半透明
セレナイトは石膏の中でも最も透明度が高く、大型結晶でも光を通す。微細な内包物や条線が多い場合は半透明に見える。
- 蛍光性
- 弱い(白)
長波UVに反応し淡い白色蛍光を発することがあるが、個体差が大きい。短波UVではほぼ反応しない。
- 取り扱いの注意点
- 水に弱い
- 熱に弱い
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
セレナイトは石膏の中でも特に象徴性が強く、透明感・条線・光の反射など多くの要素が“月の石”としての美しさを形作っている。
- 色
- 透明白
- 外観の特徴
- 無色透明〜乳白色で、繊細な条線を持つ板状・柱状結晶。光が結晶内部で反射すると、柔らかい月光のように輝く。
- 生成環境/形成過程
- 浅い海水や塩湖の蒸発によって形成される蒸発岩。低温環境下でゆっくりと成長し、大型の単結晶となることがある。
- 発見/命名の由来
- Selenite はギリシャ語の「selēnē(月)」に由来し、月の光のような輝きから名付けられた。
- チャクラとの関連
- 第7チャクラ(クラウン/紫・白・透明)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 該当なし
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
石膏自体は豊富だが、セレナイトのような透明で傷のない大結晶は比較的希少とされる。
歴史/伝承
セレナイトの物語は古代ギリシャにさかのぼる。人々はその透明な光を「月の女神セレーネの欠片」と呼び、夜の儀式で月光を集める器として利用した。月の力を宿す石とされ、旅人や航海者が守護の象徴として携帯していたという記録も残る。
ローマ帝国の時代には、その透光性から“石のガラス”として建築材に利用され、邸宅の窓やランプカバーに設置された。柔らかく拡散する光が神聖性を強めると信じられ、宗教儀式の道具としても重宝された。ローマの神殿の一部では、祭壇後方にセレナイト板が敷かれ、聖なる光を通す装置として利用されていた。
中世ヨーロッパでは、司教や修道士たちがセレナイトを祈りの道具として使い、精神性を高める“光の石”として修道院で保管されていた。魔除けの護符として彫刻されることも多く、特に月と関連づけた神秘的な象徴が好まれた。
現代においてはヒーリング分野で再評価され、空間浄化の代表的な石として世界中で需要が高い。特に透明な大結晶は希少で、精神性の象徴として多くのセラピストやヒーラーに愛用され続けている。
