
サテン・スパージプサムスパーホワイトセレナイト
サテン・スパーは石膏(Gypsum)の繊維状結晶で、絹糸のような光沢と滑らかな筋状の模様が特徴です。ヒーリング用のスティックやタワー型で広く流通し、「セレナイト」と呼ばれることも多い石です。
基本情報
サテン・スパーは産地によって色合い・光沢・繊維の密度が異なり、特にモロッコ産は市場を支える主要供給地です。高い光沢と滑らかな質感から、装飾・ヒーリングの両面で人気が高い派生形態です。
- 正式名称
- ジプサム
- 和名
- 石膏
- 英名
- Satin Spar
- 別名/流通名
- ジプサムスパー、ホワイトセレナイト
- 主な産地
- モロッコ :
- 世界最大のサテン・スパー供給地。白色〜オレンジ色の繊維状結晶が豊富に産出し、ヒーリングアイテム(タワー型、スティック、パームストーン)の主流となる。価格は手頃で安定し、世界市場を支える重要産地。
- アメリカ(ユタ) :
- 緻密な繊維構造と高い光沢を持つ良質品が多く、白〜クリーム色の結晶が多い。コレクション向けの大型結晶も採れるため、やや高級品扱い。
- ブラジル :
- 半透明〜乳白色の結晶が多く、サイズは中型が主体。加工品として世界中に広く流通する。
- イタリア :
- 古来より装飾用として採掘されてきた地域で、光沢が強く均質な結晶が得られる。ヨーロッパでは装飾石文化の歴史が長い。
鉱物情報
サテン・スパーは非常に柔らかく、水や衝撃に弱いため取り扱いには注意が必要である。繊維状結晶による絹糸光沢はサテン・スパー独自の美しさを生み出している。
- 組成
- CaSO₄·2H₂O
- 比重
- 2.30
- 硬度
- 2
- 結晶系
- 単斜晶系
- 透過性
- 半透明、不透明
繊維状の結晶が密集しているため、光は内部を通りつつも散乱し、全体として半透明に見える。繊維が粗い形状や砂混じりの標本は不透明となる。
- 蛍光性
- 弱い(白、オレンジ)
モロッコ産の一部は長波UVで淡いオレンジ蛍光を示す。繊維構造により光が散乱しやすく、蛍光が均質に見えにくいことがある。
- 取り扱いの注意点
- 水に弱い
- 熱に弱い
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
サテン・スパーは石膏の中でも特に滑らかな光沢が魅力で、加工しやすさからヒーリング・装飾用として最も広く身近に流通している形態である。
- 色
- 白オレンジ灰
- 外観の特徴
- 絹糸光沢を持つ繊維状結晶で、条線が平行に走る。研磨すると柔らかい光が滑るように動く“キャッツアイ的な反射”が特徴。
- 生成環境/形成過程
- 蒸発岩として形成される石膏のうち、繊維状に結晶が並列成長したもの。乾燥地域で大規模に形成される。
- 発見/命名の由来
- 「Satin(サテン、絹)」+「Spar(鉱石の古称)」に由来し、結晶表面の絹糸のような光沢から名付けられた。
- チャクラとの関連
- 第7チャクラ(クラウン/紫・白・透明)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 該当なし
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
産出量は多いが、繊維が緻密で光沢の強い高品質個体は選別されるため、若干価値が上がる。
歴史/伝承
サテン・スパーに直接関する古代の伝承は確認されていない。しかし、光を拡散する性質を持つ石膏の装飾用途は古代から存在し、滑らかな光沢をもつ結晶は“月の光に似た石”として扱われてきたとされる。
中世ヨーロッパでは、白く光る石は神聖性を象徴するものとして祭具や装飾に使われることがあった。特に修道院では、粉砕した石膏が聖具の下地材に利用され、輝きを生む素材として扱われた。この文化背景の延長上で、光の反射が美しいサテン・スパーは“浄化の象徴”として認識されるようになった。
近代以降、ヒーリング文化の拡大に伴い、サテン・スパーはセレナイトと混同されつつも、空間浄化に適した石として急速に普及した。特に21世紀にはタワー型・スティック型が流行し、世界中のヒーリングスペースで定番のストーンとなっている。
