
ピーターサイト
ピーターサイトは、嵐の雲のような渦巻く模様が特徴的な天然石です。タイガーアイ系と同じ起源を持ちながら、地殻変動によってまったく異なる姿になった石として知られています。
基本情報
ピーターサイトは産地によって色調や模様の印象が異なる。特にナミビア産は高品質品として評価が高い。
- 正式名称
- ピーターサイト
- 和名
- ピーターサイト(ぴーたーさいと)
- 英名
- Pietersite
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- ナミビア :
- 最初に発見された産地。青・金・茶が混ざり合う渦状模様が特徴で、模様の動きが強く、高品質品として扱われる。市場では「ナミビア産ピーターサイト」が基準的存在である。
- 中国 :
- 比較的近年流通量が増えた産地。赤褐色や黄褐色が主体で、模様はやや穏やかな傾向がある。装身具用途として安定供給されている。
鉱物情報
硬度は高く実用性はあるが、内部構造が複雑なため衝撃には注意が必要である。
- 組成
- SiO₂+クロシドライト由来繊維
- 比重
- 2.6〜2.7
- 硬度
- 7
- 結晶系
- 三方晶系
- 透過性
- 不透明
繊維状構造と内部の破砕構造により基本的に不透明。研磨状態によっては縁部がわずかに光を通すことがある。
- 蛍光性
- なし
短波UV・長波UVいずれの条件でも顕著な蛍光反応は確認されていない。
- 取り扱いの注意点
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
ピーターサイトは、見た目の個性と形成過程の特殊性によって独自の存在感を持つ石である。
- 色
- 青茶金赤
- 外観の特徴
- 渦を巻くような模様や、砕けた雲のような色の混在が見られる。光の反射が一定方向に揃わず、動きのある印象を与える。
- 生成環境/形成過程
- クロシドライト由来の繊維構造を持つ母岩が、強い地殻変動や圧力を受け、破砕・撹乱された後に石英として再結晶した集合体である。
- 発見/命名の由来
- ナミビアで最初に発見され、発見者の名にちなみ命名された。
- チャクラとの関連
- 第6チャクラ(サードアイ/藍・紫)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 獅子座
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
産地が限られており、特に高品質なナミビア産は流通量が多くない。
歴史/伝承
ピーターサイトは比較的新しく知られるようになった石であり、古代文明における装身具や宗教的利用の記録は確認されていない。古代の伝承は存在しないが、その独特な外観は近代以降、多くの人の想像力を刺激してきた。
20世紀後半、ナミビアで発見されたこの石は、タイガーアイに似た成分を持ちながらも、まったく異なる模様を示すことから注目を集めた。鉱物学的には、地殻変動による破砕と再結晶という特異な形成史を持つ石として研究対象となった。
近年では、パワーストーン文化の広がりとともに、その嵐のような模様が「変化」や「転換期」の象徴として解釈されるようになった。現代的な意味づけの中で、ピーターサイトは内面の変化を映す石として語られている。

