
オリゴクレース灰曹長石
オリゴクレースは斜長石グループの中でもナトリウム寄りの組成をもつ鉱物で、花崗岩やペグマタイトに広く含まれています。微量成分によるアベンチュレッセンス(キラキラする光学効果)が現れると、宝石名「サンストーン」として流通しますが、鉱物名としてのオリゴクレースは主に標本として扱われます。
基本情報
オリゴクレースは斜長石の中でも広く分布する鉱物で、サンストーンの母体として特に知られています。産地ごとに外観の差が大きく、鉱物標本としての需要が中心です。
- 正式名称
- オリゴクレース
- 和名
- 灰曹長石
- 英名
- Oligoclase
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- アメリカ :
- 明るい乳白色や灰色のオリゴクレースを産出。サンストーンを形成する母体となる場合があり、特にオレゴン州はサンストーンの世界的産地として高級品が知られる。
- インド :
- 白〜薄桃色のオリゴクレースが多く採れる。結晶は中〜大型で、鉱物標本として人気。市場価値は中程度。
- ノルウェー :
- 斜長石系の産地として歴史があり、岩石中に多く含まれる。模様や共生が美しい標本が多く、コレクター需要が高い。
- スリランカ・タンザニア・マダガスカル :
- 半透明〜透明の結晶が見られる産地もあり、稀にアベンチュレッセンスを伴うものが宝石ルートに流れる。品質は産地によって幅広い。
鉱物情報
オリゴクレースは硬度6で割れやすく、透明度や色調に大きな幅がある斜長石です。蛍光性は弱く、物性としては一般的な長石に近い特徴を持ちます。
- 組成
- NaAlSi₃O₈ – CaAl₂Si₂O₈(約70–90%がNa成分)
- 比重
- 2.62
- 硬度
- 6
- 結晶系
- 三斜晶系
- 透過性
- 透明、半透明、不透明
オリゴクレースは産地により透明度の差が大きく、白濁した不透明からガラス質の透明まで幅広い個体が存在する。
- 蛍光性
- 弱い(白)
長波UV下で弱い白色蛍光を示す場合があるが、強い蛍光は一般的ではない。
- 取り扱いの注意点
- 衝撃に弱い
- 熱に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
オリゴクレースは一般的な斜長石でありながら、美しいアベンチュレッセンスを示す場合には宝石として扱われる特徴的な石です。
- 色
- 白透明灰ピンク
- 外観の特徴
- 乳白色〜透明の結晶が多く、アベンチュレッセンス(キラキラした光輝)が出る場合がある。このとき宝石名サンストーンとして扱われる。
- 生成環境/形成過程
- 花崗岩、花崗閃緑岩、ペグマタイトに広く含まれ、冷却過程で斜長石の一段階として形成される。
- 発見/命名の由来
- 「oligo(少ない)」+「clase(割れやすい)」のギリシア語を由来とし、長石の中で比較的低温側に位置する分類を示している。
- チャクラとの関連
- 該当なし
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 該当なし
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
鉱物としての産出は豊富だが、透明度が高く美しい標本は比較的少ない。
パワーストーンとしての効果
パワーストーン用途がほとんどないため、特定の効果は記載していません。
- 期待する効果
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- 適した人や状況
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- 浄化方法
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- 相性の良い石
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歴史/伝承
オリゴクレース自体に古代からの伝承は確認されていない。多くの場合、乳白色や灰色の普通の斜長石として扱われ、特別な儀式的利用が記録されていないためである。
しかし、アベンチュレッセンスを示す個体は古来より珍しい「キラキラ光る石」として注目され、地域によっては太陽の象徴として扱われた例がある。これらは後に宝石名「サンストーン」として分類されることになった。
近代鉱物学が発達するにつれ、オリゴクレースは斜長石の細分類における重要な位置を占める鉱物として認識され、サンストーンの母体鉱物としての科学的価値が確立した。
