
モンタナアゲート
モンタナアゲートは、アメリカ・モンタナ州のイエローストーン川流域で採れる瑪瑙の一種です。透明〜半透明の地に黒や茶色のデンドリティック模様が浮かぶのが特徴で、自然の絵画のような美しさからコレクターや宝飾品愛好家に人気があります。
基本情報
モンタナアゲートは産地限定であり、自然が描いた模様の美しさからコレクターズストーンとして高く評価されている。
- 正式名称
- Agate(アゲート)
- 和名
- 瑪瑙
- 英名
- Montana Agate
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- アメリカ・モンタナ州 :
- 氷河の作用で川に運ばれたアゲートが、川砂利として採取される。透明〜乳白色の母岩に、鉄やマンガンによる黒・茶色のデンドリティック模様を示すものが多い。美しい模様を持つ個体はジュエリー用やコレクション用として高価で取引される。
鉱物情報
硬度は高く装飾品に適するが、内包物部分は割れやすいため注意が必要。
- 組成
- SiO₂(二酸化ケイ素)+鉄・マンガン酸化物を含む
- 比重
- 2.60〜2.65
- 硬度
- 7
- 結晶系
- 六方晶系
- 透過性
- 蛍光性
- 取り扱いの注意点
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
モンタナアゲートは自然の芸術品のような模様を持ち、産地限定ゆえに希少性が高いアゲートである。
- 色
- 白黒茶透明
- 外観の特徴
- 半透明〜透明の地に黒や茶色のデンドリティック模様やスポット模様が浮かぶ。自然の風景画のように見える個体は特に珍重される。
- 生成環境/形成過程
- 火山岩の空洞に形成されたアゲートが氷河によって削られ、川へと運ばれ、長い年月をかけて自然研磨されて産出する。
- 発見/命名の由来
- アメリカ・モンタナ州で多く採取されることから命名された。
- チャクラとの関連
- 第1チャクラ(ルート/赤)、第4チャクラ(ハート/緑・ピンク)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 射手座
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
モンタナ州の限られた地域でしか採取できず、良質な模様を持つ個体はコレクターズアイテムとして希少価値が高い。
歴史/伝承
ネイティブアメリカンの部族は、モンタナアゲートを護符やお守りとして用いてきた。模様を「大地の霊が描いたメッセージ」と捉え、狩猟や生活の安全を祈願するために携帯した。
19世紀、モンタナ州に入植したヨーロッパ人は、この石を「自然の芸術」と呼び、宝飾品や装飾品に用いた。特にデンドリティック模様の入った個体は幸運を招く石として人気があった。
現代では、モンタナ州の象徴的な天然石のひとつとしてコレクターに人気があり、自然とのつながりを感じるスピリチュアルストーンとしても扱われている。
