
マイクロクライン微斜長石
マイクロクラインはアルカリ長石の一種で、低温環境で形成される微斜長石として知られます。緑色〜青緑色のタイプはアマゾナイトとして宝石名で流通し、パワーストーンとしても人気がありますが、鉱物名としてのマイクロクラインは主に標本として扱われます。
基本情報
マイクロクラインはペグマタイト鉱床に広く分布するアルカリ長石の一種で、アマゾナイトの母体鉱物として特に知られています。産地ごとに色味や共生鉱物が異なり、鉱物標本として高い需要があります。
- 正式名称
- マイクロクライン
- 和名
- 微斜長石
- 英名
- Microcline
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- アメリカ(コロラド州) :
- 明るい緑色〜青緑色のマイクロクラインが多く産出し、宝石名としてアマゾナイトが最も有名。コレクターが多く、アメリカ国内では高い評価を受ける。
- ブラジル :
- 透明度の低い白色〜緑色の結晶が多く、ペグマタイト鉱床で大型結晶が採れる。市場価値は中程度だが標本として人気。
- ロシア(ウラル) :
- 深い青緑色のアマゾナイトを産することで知られる高級品産地。古くから工芸品として利用され、文化的価値が高い。
- パキスタン・マダガスカル・ミャンマー :
- 白色〜薄緑色のマイクロクラインが多く、他鉱物との共生標本(トルマリン・クォーツ)が評価される。
鉱物情報
マイクロクラインは硬度6とやや脆く、白色〜緑色の結晶を形成する鉱物です。蛍光はほとんど見られず、主に標本として扱われます。
- 組成
- KAlSi₃O₈
- 比重
- 2.56
- 硬度
- 6
- 結晶系
- 三斜晶系
- 透過性
- 不透明、半透明
一般的に不透明で、アマゾナイトのように色づく場合でも半透明どまり。透明結晶はごく稀。
- 蛍光性
- 弱い(白)
長波UVで弱く白く光る個体があるが、強い蛍光は示さない。
- 取り扱いの注意点
- 衝撃に弱い
- 熱に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
マイクロクラインはペグマタイト鉱床で形成される一般的な鉱物ですが、アマゾナイトの母体鉱物として特に注目されます。
- 色
- 白緑青灰
- 外観の特徴
- 白色〜緑色の塊状結晶を作り、緑色が強い場合はアマゾナイトとして宝石名で扱われる。ペグマタイト中で大きな結晶を形成することが多い。
- 生成環境/形成過程
- 花崗岩やペグマタイトの冷却過程で形成される。高温型のサニディンやオーソクレースが低温で再結晶することでマイクロクラインへと転移することがある。
- 発見/命名の由来
- 「micro(小さい)」+「cline(傾斜)」を語源とし、結晶の格子がわずかに傾いている特徴に由来する。
- チャクラとの関連
- 該当なし
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 該当なし
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
鉱物としては豊富だが、高品質の共生標本や深い青緑色のアマゾナイト母体は一定の希少性がある。
パワーストーンとしての効果
パワーストーン用途がほとんどないため、特定の効果は記載していません。
- 期待する効果
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- 適した人や状況
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- 浄化方法
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- 相性の良い石
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歴史/伝承
マイクロクライン自体に古代からの信仰記録はほとんど残っていない。多くの場合、緑色に発色した派生である「アマゾナイト」が装飾品や護符として用いられ、マイクロクラインという鉱物名では認識されていなかった。
ロシア・ウラル地方では、深い青緑色のアマゾナイトが宝飾工房で珍重され、宮廷文化の工芸品に利用されたが、これも「アマゾンストーン」として扱われ、マイクロクラインという鉱物名は一般には広まらなかった。
近代になり、鉱物学の発展によってマイクロクラインは長石の重要構成鉱物として位置づけられ、多くのペグマタイト鉱物と共生する鉱物として科学的な価値を認められるようになった。
