
ラブラドライト曹灰長石レインボームーンストーン
ラブラドライトは「ラブラドレッセンス」と呼ばれる虹色の光を放つ長石の一種です。神秘的な色彩変化と精神性の高さから、直感・守護の石として古代から珍重されてきました。
基本情報
ラブラドライトは産地によって色彩や輝きが大きく異なり、とくにフィンランド産スペクトロライトは最高級品として知られています。虹色の光学効果が世界中で愛され、精神性・直感の象徴として長く扱われてきた石です。 「レインボームーンストーン」と呼ばれる石は、鉱物学的にはラブラドライトであり、ムーンストーン(オーソクレース)とは別種です。
- 正式名称
- ラブラドライト
- 和名
- 曹灰長石
- 英名
- Labradorite
- 別名/流通名
- レインボームーンストーン
- 主な産地
- カナダ(ラブラドル半島) :
- ラブラドライトの原産地であり、最初に発見された地でもある。暗い地色に鮮烈な青〜緑の光が走るのが特徴で、歴史的にも崇拝の対象となった。高品質のブルーシラーは現在も高級品として扱われる。
- マダガスカル :
- 大粒で加工向けの原石が豊富。青〜黄色のシラーがあり、比較的流通量が多くアクセサリー用として人気。品質はミドルクラスが中心。
- インド :
- 落ち着いた青色が多く、濃い地色のものも見られる。産出量は安定しており比較的手に入れやすい。
- タンザニア :
- 緑~青の光が強い個体が多い。大きめの原石も採れるが、透明度は高くないものが多い。良質品は限定的。
鉱物情報
ラブラドライトは長石の中でも光学効果が際立つ鉱物で、内部構造の干渉によって特有の虹色が生まれる。硬度は高くないため取り扱いには注意が必要。
- 組成
- (Ca,Na)(Al,Si)₄O₈
- 比重
- 2.68〜2.72
- 硬度
- 6
- 結晶系
- 三斜晶系
- 透過性
- 半透明、不透明
一般に不透明〜半透明で、透明度はほとんど高くない。フィンランド産など一部の高級品は部分的に半透明となる。
- 蛍光性
- 弱い(青、白)
長波UVで青白く弱く反応する個体があるが、蛍光性は強くない。短波UVではほとんど変化が見られない。
- 取り扱いの注意点
- 熱に弱い
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
ラブラドライトは虹色の光が魅力の神秘的な石で、精神性・直感と深く関わるとされる。産地や光の角度によって外観が劇的に変化するのも特徴。
- 色
- 緑青黄オレンジ灰黒
- 外観の特徴
- 黒〜濃灰の地色に虹色の閃光が差す「ラブラドレッセンス」が特徴。光の角度により青・緑・黄・橙・赤など多様な色彩変化が現れる。
- 生成環境/形成過程
- 火成岩の冷却過程でゆっくり固まり、長石成分が層状に分離することで光干渉を起こす構造が生まれる。
- 発見/命名の由来
- 1770年、カナダのラブラドル半島で宣教師が発見したことから「Labradorite」と命名された。
- チャクラとの関連
- 第6チャクラ(サードアイ/藍・紫)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 射手座
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
一般的なラブラドライトは広く流通するが、多色性の強いスペクトロライトは極めて希少で高級宝石として扱われる。
歴史/伝承
ラブラドライトは1770年にカナダで記録された比較的新しい鉱物だが、先住民イヌイットの間ではそれ以前から神聖視されていた。イヌイットの伝承では「オーロラの光が大地に落ち、結晶化したものがラブラドライトである」と語られ、光の石として儀式に用いられてきた。
ヨーロッパに伝わると、地色の暗闇から突然現れる閃光が“霊的なメッセージ”と解釈され、錬金術師や神秘学者に特に人気が高まった。彼らはラブラドライトを「内なる真実を照らす石」として護符に仕立て、直感や洞察を得るための儀式に用いていたと記録されている。
近代に入り、フィンランドでスペクトロライトが発見されると、その強烈な多色性は宝飾界を驚かせた。戦後にはフィンランド政府が国の宝石としてブランド化を推進し、世界的な人気を確立。現在でもスピリチュアルやヒーリングの分野で「魂に光を取り戻す石」として愛され続けている。
