
ジプサムフラワー石膏の花セレナイトフラワージプサムローズフラワーセレナイト
ジプサムフラワーは石膏(Gypsum)が曲がりくねりながら花びらのように成長した結晶集合体です。繊細で美しい造形から“砂漠が生んだ花”と呼ばれ、希少なコレクションピースとして高い人気があります。
基本情報
ジプサムフラワーは産地ごとに結晶の色・湾曲の仕方・花形の開き方が大きく異なり、芸術的価値の高い標本として扱われる。特にアメリカ産の大型品は高級品として知られる。
- 正式名称
- ジプサム
- 和名
- 石膏の花
- 英名
- Gypsum Flower
- 別名/流通名
- セレナイトフラワー、ジプサムローズ、フラワーセレナイト
- 主な産地
- アメリカ(ユタ・アリゾナ) :
- 世界的に評価の高い産地。透明度の高いセレナイトが曲線的に成長した花状結晶が産出する。大型で造形の整った標本はコレクター市場で高級品として取引される。
- メキシコ :
- やや黄味や砂色を帯びた結晶が多く、自然の風合いが強い。デザートローズと併せて産出する地域もあり、花状の広がりが美しい標本が得られる。
- サウジアラビア :
- 砂漠で形成されたタイプが多く、褐色〜赤土色の砂を含むため独特の色合いを持つ。乾燥環境で育つため結晶の展開が大きく、存在感ある個体が多い。
- モロッコ :
- 白~クリーム色の花弁状結晶が豊富で、軽やかで繊細な造形を持つ標本が多い。装飾用途としても人気。
鉱物情報
ジプサムフラワーは極めて脆く、水分や衝撃に弱い。保存には乾燥した環境が必須で、丁寧に扱う必要がある。
- 組成
- CaSO₄·2H₂O
- 比重
- 2.30
- 硬度
- 2
- 結晶系
- 単斜晶系
- 透過性
- 半透明、不透明
結晶が湾曲し多数重なり合うため光の透過は部分的。透明度の高い産地では花弁の縁のみ光を通す場合がある。
- 蛍光性
- 弱い(白)
長波UVで弱い白色蛍光を示すことがあるが、不純物や砂粒の影響で個体差が大きい。短波UVではほぼ反応しない。
- 取り扱いの注意点
- 水に弱い
- 熱に弱い
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
ジプサムフラワーは“石が咲かせた花”と呼ばれる独特の結晶形態で、造形美と自然の緻密さが高く評価される派生形態である。
- 色
- オレンジ茶灰白透明
- 外観の特徴
- 花びらのように湾曲した結晶が幾層にも重なり、立体的な花形をつくる。自然の造形美が非常に高い。
- 生成環境/形成過程
- 石膏の結晶が地中の水分と蒸発環境の変動によりゆっくりと湾曲し、重なりながら成長する。砂漠〜半乾燥地域で形成されることが多い。
- 発見/命名の由来
- 花のような結晶構造から「Gypsum Flower(石膏の花)」と名付けられた。
- チャクラとの関連
- 第7チャクラ(クラウン/紫・白・透明)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 該当なし
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
産出数は限定的ではないが、花弁の展開が美しく完全な形を保った大形標本は希少でコレクター市場でも高評価となる。
歴史/伝承
ジプサムフラワーに直接関わる古代の伝承は確認されていない。しかし、石膏が花のように成長する特異な造形は、古代から“砂漠の精霊が咲かせた花”として語り継がれてきた地域がある。特に砂漠地帯の遊牧民は、花の形を生命力の象徴と捉え、旅の安全を願う護符として持ち歩いたとされる。
イスラム文化圏においては、自然がつくる花形の鉱物は神聖性と調和の象徴として扱われ、装飾品や祈りの道具として使われた記録がある。乾燥した過酷な環境に咲く形状が、耐久・守護・再生のメタファーとして大切にされた。
近代になると、ジプサムフラワーは鉱物コレクターの間で高く評価され、自然彫刻そのものとして扱われるようになった。21世紀にはヒーリングストーンとしても認知が広がり、空間浄化・精神安定を象徴する石として多くのサロンやヒーリングスペースに飾られている。
