
ゴビアゲートゴビデザートアゲート
ゴビアゲートは、中国・モンゴルのゴビ砂漠で採れる瑪瑙の一種です。砂漠の過酷な環境で自然に磨かれた「ナチュラルタンブル」の形で発見されることが多く、独特の色合いや模様を持つことで知られています。古代より「砂漠の護符」として大切にされてきた歴史があります。
基本情報
ゴビアゲートは砂漠特有の環境で自然に研磨された独特の姿を持ち、産地限定の希少なアゲートである。
- 正式名称
- Agate(アゲート)
- 和名
- 瑪瑙
- 英名
- Gobi Agate
- 別名/流通名
- ゴビデザートアゲート
- 主な産地
- 中国・新疆ウイグル自治区 :
- カラフルな色合いや独特の縞模様を持つ個体が多く、古くから交易品として利用された。
- モンゴル・ゴビ砂漠 :
- 風化と砂による自然研磨で角の取れた丸い石が多く採れる。護符や装飾品に加工され、希少価値が高い。
鉱物情報
基本的な性質は他のアゲートと同じだが、自然に磨かれた丸みを生かすため加工には慎重さが求められる。
- 組成
- SiO₂(二酸化ケイ素)
- 比重
- 2.60〜2.65
- 硬度
- 7
- 結晶系
- 六方晶系
- 透過性
- 蛍光性
- 取り扱いの注意点
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
ゴビアゲートは自然に磨かれた砂漠産アゲートであり、その独特の風合いからコレクターズストーンとして高い人気を持つ。
- 色
- 赤オレンジ茶白黒
- 外観の特徴
- 丸みを帯びたタンブル状で、縞模様やスポット模様を持つ。自然に風化したマットな質感が特徴。
- 生成環境/形成過程
- 火山活動で形成されたアゲートが、長い年月をかけて砂漠の風や砂に削られ、自然に研磨されて独特の姿となる。
- 発見/命名の由来
- 中国とモンゴルに広がる「ゴビ砂漠」で発見されることから「ゴビアゲート」と呼ばれる。
- チャクラとの関連
- 第1チャクラ(ルート/赤)、第2チャクラ(セイクラル/オレンジ)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 蠍座、山羊座
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
ゴビ砂漠という限られた地域でしか産出しないため、流通量は少なく希少価値が高い。
歴史/伝承
ゴビ砂漠に暮らした遊牧民族は、ゴビアゲートを「砂漠の贈り物」として大切にし、旅の護符として持ち歩いたとされる。過酷な環境を生き抜くための守護石としての役割を担った。
シルクロードの交易路では、ゴビアゲートは幸運と守護の象徴として商人に愛用された。砂漠を越える旅の安全を祈願する石として、ビーズやお守りに加工された。
現代においても「ゴビ砂漠からの神秘の石」としてスピリチュアルな価値を持ち、コレクターやパワーストーン愛好家に人気を博している。
