
クリソコラ珪孔雀石
クリソコラは、青から青緑色のやわらかな色合いが印象的な銅系鉱物です。古くから装飾や顔料に用いられ、現在では心を落ち着かせる石として親しまれています。
基本情報
クリソコラは産地ごとに色味や共生鉱物が異なり、装飾用途で幅広く流通しています。
- 正式名称
- クリソコラ
- 和名
- 珪孔雀石(けいくじゃくいし)
- 英名
- Chrysocolla
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- コンゴ民主共和国 :
- 発色の良い青緑色を示す個体が多く、模様のコントラストが美しい。装飾石として評価が高く、市場では中〜高品質として扱われる。
- ペルー :
- 比較的落ち着いた色調で、マラカイトやアズライトを伴うことが多い。彫刻素材やカボション加工に用いられる。
- チリ :
- 銅鉱床に伴って産出し、色の濃淡がはっきりした個体が見られる。古代から銅文化とともに利用されてきた地域である。
- アメリカ(アリゾナ州) :
- ターコイズやクォーツと共生する例が多く、自然な風合いが評価されている。
鉱物情報
非常に柔らかい鉱物のため、ジュエリーとして扱う際は慎重な管理が必要です。
- 組成
- (Cu,Al)₂H₂Si₂O₅(OH)₄·nH₂O
- 比重
- 2.0〜2.4
- 硬度
- 2
- 結晶系
- 透過性
- 不透明、半透明
一般に不透明だが、石英化した部分では半透明に見えることがある。
- 蛍光性
- 弱い(緑)
長波UV下で淡い緑色を示す個体が稀に存在するが、ほとんど反応しない場合も多い。
- 取り扱いの注意点
- 水に弱い
- 衝撃に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
見た目の美しさと繊細さを併せ持つ石であり、装飾用途では個体選びが重要です。
- 色
- 緑青
- 外観の特徴
- 青緑色を基調とした雲状・斑紋状の模様を示し、柔らかな印象を与える。
- 生成環境/形成過程
- 銅鉱床の酸化帯で地下水と反応し、他の銅鉱物とともに沈殿して形成される。
- 発見/命名の由来
- 古代ギリシャ語で「金」を意味する chrysos と「接着剤」を意味する kolla に由来し、金のろう付けに使われたことから名付けられた。
- チャクラとの関連
- 第4チャクラ(ハート/緑・ピンク)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 該当なし
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
産出自体は珍しくないが、発色が良く耐久性のある個体は限られる。
歴史/伝承
クリソコラは古代ギリシャやローマ時代にすでに知られており、銅鉱山で採取される青緑色の鉱物として記録されている。特に金属加工の分野で、金の装飾品を接合する際の助剤として用いられた。
古代エジプトでは、同系統の青緑色鉱物とともに顔料として利用され、壁画や装飾品にその色彩が生かされた。青と緑は再生と生命を象徴する色とされ、神聖な意味を帯びていた。
中南米では、銅文化と結びつき、鉱石としての価値とともに装飾素材としても扱われた。特にアンデス地域では、自然の恵みを象徴する石として大切にされたという。
近代以降、宝石としての耐久性の低さから用途は限定されたが、現代では精神的な癒やしを象徴する石としてスピリチュアル分野で再評価されている。