
ケープアメジスト
アメジストとミルキークォーツが縞模様を成して共存する変種です。南アフリカのケープ地方で多く産出することから名付けられ、白と紫のコントラストが美しいのが特徴です。スピリチュアルな分野では「調和の石」として人気があります。
基本情報
ケープアメジストは紫と白の縞模様が美しい派生石であり、産地名に由来する流通名を持ちます。現在でもスピリチュアル分野で強い支持を得ています。
- 正式名称
- Quartz(クォーツ)
- 和名
- 紫水晶
- 英名
- Cape Amethyst
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- 南アフリカ(ケープ地方) :
- 古くからこの縞模様アメジストの主要産地であり、白いミルキークォーツと紫のアメジストが交互に層を成す。矢羽根模様(シェブロン模様)を描くものが特に人気で、浄化と直感を高める石として流通名「シェブロンアメジスト」「ドリームアメジスト」としても親しまれている。
- ブラジル :
- 南アフリカ産は色のコントラストが強く装飾性が高いため人気が高い。
鉱物情報
基本的にはアメジストと同じ性質を持つが、白色部分(ミルキークォーツ)との層構造のため、研磨の際に割れやすさが増す場合がある。
- 組成
- SiO₂(二酸化ケイ素)
- 比重
- 2.65
- 硬度
- 7
- 結晶系
- 六方晶系
- 透過性
- 蛍光性
- 取り扱いの注意点
- 紫外線に弱い
- 熱に弱い
- 衝撃に弱い
特徴と由来
ケープアメジストは産地名に由来する派生石で、縞模様の美しさが魅力である。見た目の個性とスピリチュアルな意味合いから市場での人気は高い。
- 色
- 紫透明白
- 外観の特徴
- アメジストの紫とミルキークォーツの白が層状・矢羽根状に混ざる。縞模様の美しさが装飾的価値を高める。
- 生成環境/形成過程
- アメジストの結晶形成過程で、成長速度や化学的環境の変化によりミルキークォーツが交互に沈殿して縞模様を生じる。
- 発見/命名の由来
- 南アフリカのケープ地方で産出することから「ケープアメジスト」と呼ばれるようになった。矢羽根模様から「シェブロンアメジスト」、夢を象徴するイメージから「ドリームアメジスト」とも呼ばれる。
- チャクラとの関連
- 第6チャクラ(サードアイ/藍・紫)
- 誕生石
- 2月
- 星座石
- 水瓶座、魚座
- 干支石
- 戌
- 希少性
産出量は比較的豊富だが、美しいシェブロン模様や色合いが際立つ個体は人気が高く、希少価値がある。
歴史/伝承
ケープアメジストが特別に流通名として認知され始めたのは近代になってからである。南アフリカで採掘される縞模様のアメジストは、他産地にはあまり見られない特徴を持ち、その独自性から「ケープアメジスト」と呼ばれるようになった。
ヨーロッパやアメリカ市場では、その矢羽根模様の美しさから「Chevron Amethyst(シェブロンアメジスト)」としても知られ、夢や直感を象徴する石とされてきた。特にヒーリング分野では「ドリームアメジスト」として、睡眠時の守護や瞑想のサポートに用いられる。
今日では産地ブランドとしての「ケープアメジスト」と、模様に基づく「シェブロンアメジスト/ドリームアメジスト」がほぼ同義で使われており、スピリチュアルな意味と視覚的な魅力を兼ね備えた派生石として確立している。
