
ブルーレースアゲート
ブルーレースアゲートは、淡い空色とレース模様のような縞模様を特徴とする瑪瑙の一種です。柔らかく優しい色合いから「癒やしの石」として人気があり、古代から人々を落ち着かせる石として重宝されてきました。
基本情報
ブルーレースアゲートは特にナミビア産が有名で、透明感のある美しい縞模様は高級宝飾品として評価される。
- 正式名称
- Agate(アゲート)
- 和名
- 瑪瑙
- 英名
- Blue Lace Agate
- 別名/流通名
- -
- 主な産地
- ナミビア :
- 世界的に有名な産地で、明るく澄んだ水色のレース模様を持つ高品質のブルーレースアゲートが産出する。希少性が高く高級品として扱われる。
- 南アフリカ :
- 淡い青色から灰色を帯びた縞模様のものが多く、ジュエリーや彫刻品に加工される。
- アメリカ(モンタナ州) :
- やや色合いが濃く、産出量は少ないがコレクターに人気がある。
鉱物情報
水晶と同じ硬度を持ち、日常的には丈夫であるが、強い衝撃や高温には注意が必要である。
- 組成
- SiO₂(二酸化ケイ素)
- 比重
- 2.60〜2.65
- 硬度
- 7
- 結晶系
- 六方晶系
- 透過性
- 蛍光性
- 取り扱いの注意点
- 衝撃に弱い
- 熱に弱い
- 化学薬品に弱い
特徴と由来
ブルーレースアゲートは青色系の瑪瑙の中でも特に優雅な模様を持ち、精神的安定と表現力に関連する石とされる。
- 色
- 青白
- 外観の特徴
- 淡い水色に白い縞模様が幾重にも重なり、レースのように見えるのが特徴。透明感と柔らかい色調が印象的。
- 生成環境/形成過程
- 火山岩の空洞にシリカが沈殿し、層状に沈着する過程で微量の鉱物成分が加わり、淡い青色の縞模様が形成された。
- 発見/命名の由来
- 「Blue Lace(青いレース)」の名は、模様が繊細なレース布のように見えることに由来する。
- チャクラとの関連
- 第5チャクラ(スロート/青)
- 誕生石
- 該当なし
- 星座石
- 水瓶座
- 干支石
- 該当なし
- 希少性
一般的な瑪瑙に比べて産地が限られるため、コレクション性が高く宝飾用として珍重される。
歴史/伝承
ブルーレースアゲートは古代ギリシャやローマの時代に、穏やかな心を保つ護符として用いられていたと伝えられる。淡い青色は「天の色」とみなされ、神聖な存在とつながる石と考えられていた。
中世ヨーロッパでは、修道士たちが精神の安定と祈りの集中を助ける石として身に着けた。レース模様の美しさは「神が織った布」とされ、宗教的象徴としても価値を持っていた。
近代に入ると、ブルーレースアゲートは特にナミビアで産出される高品質のものが注目を集め、宝飾品としてヨーロッパ市場で人気を博した。今日では「癒やしの石」「スロートチャクラを開く石」として世界中で愛されている。
