パワーストーンと天然石の雑学

本サイトにおける天然石の分類について

天然石の世界は「鉱物名」「宝石名」「商業名」が混在し、国や専門家によって分類基準が異なるため、しばしば混乱が生じます。

本図鑑では、"科学的な分類をベースにしつつ、初心者にもわかりやすい整理"を目的として、以下の独自ポリシーに基づき記事を作成しています。

他の書籍・ブログ・専門家の説明と異なる場合がありますが、それは本図鑑が明確な基準に従っているためです。

本図鑑のコンセプト

本図鑑は以下の方針で構成されています。

  • 鉱物学(IMA:国際鉱物学連合)に基づく正しい分類を最優先
  • 宝石学(GIA / CIBJO)の名称・慣習も尊重する
  • 市場で誤用されている名前は正しい分類に基づいて整理し直す
  • 初心者が混乱しないことを最重視
  • パワーストーンとしての意味も科学的分類を損なわない範囲で整理

これにより、「他サイトでは○○なのに、この図鑑は違う!」という問題を避け、統一性と信頼性のある情報提供を目指しています。

鉱物名と宝石名の違い

天然石には、以下のように複数の名前体系が存在します。

鉱物名(Mineral Name)

  • 科学的分類
  • 化学組成と結晶構造で決まる
  • Quartz(石英)
  • Orthoclase(正長石)
  • Labradorite(ラブラドライト)

など

宝石名(Gem Name)

  • 宝石として扱う際の名称
  • 複数の鉱物を含む場合もある
  • ムーンストーン
  • サンストーン

など

商業名・俗称(Trade Name / Common Name)

  • 市場で広がった名称
  • 科学的には誤用の場合もある

レインボームーンストーン(実体はラブラドライト)

本図鑑では、「鉱物名」と「宝石名」を必ず区別して掲載します。

記事化の基準

本図鑑では、天然石を以下の区分で整理しています。

親石(鉱物)

  • IMAで認められている"独立した鉱物種"
  • 最も基礎となる分類単位
  • Quartz
  • Labradorite
  • Orthoclase
  • Oligoclase

など

派生石(変種:Variety)

鉱物種は同じだが、以下の条件を満たす場合に記事化します:

  • 成因が特異
  • 産地が固有
  • 外観が明確に独立
  • 市場で"別石"として扱われる

スペクトロライト(ラブラドライトの変種)、アデュラリア(正長石の低温型)

※単なる色違いや模様違いはここに入れません。

混合石(Composite / Mixture)

  • 2種類以上の鉱物が混在した状態で形成
  • アズロマラカイト
  • クリソコラマラカイト

など

宝石名(宝石カテゴリ)

  • 鉱物種ではなく、宝石としての呼称
  • 構成鉱物が複数の場合もある
  • ムーンストーン(アデュラリア+アルバイト)
  • サンストーン(ラブラドライト/オリゴクレース)

など

バリエーション(色・外観違い)

  • 色違い・模様違い・透明度の差など
  • 鉱物的には同じため記事化しない
  • ピーチムーンストーン
  • レッドムーンストーン

※効果の違いは「コラム」で解説

特別形態(specialForms)の扱い

特別形態とは、以下のような「生成過程・結晶構造による特徴」を持つ石を指します。

  • ファントム
  • レムリアン
  • カテドラル
  • エレスチャル
  • ドルージー
  • ルチル入り
  • トラピッチェ

これは "現象そのもの" であり鉱物名ではありません。

特徴:
  • 複数の鉱物にまたがって現れる
  • 成因の説明が重要
  • 鉱物種とは別軸の分類

本図鑑では、特別形態は鉱物と独立した横断カテゴリとして記事化します。

色バリエーションの扱い

色違い(例:ピーチムーンストーン)は、効果のニュアンスが若干異なる場合があるものの、

  • 鉱物としては同じ
  • 成因も同じ
  • 市場名の違いにすぎない

ため、独立記事化は行わず、親石(宝石名)の記事内でまとめて解説します。

※効果の違いはコラムとして補足解説します。

商業名・俗称の扱い

宝石業界では誤用の名称が広く流通していることがあります。

  • レインボームーンストーン(正しくはラブラドライト)
  • グリーンアメジスト(実体は加熱シトリン)
  • ブラックムーンストーン(特定のモンブラン産などの灰色ムーンストーンの商業名)

本図鑑では、誤用が多い名称は"実体となる鉱物種"側に正しく分類し、記事内に注意書きを記載します。

記事化の優先順位

本図鑑では分類がぶれないよう、以下の優先順位に基づいて判断します。

  1. 鉱物学(IMA)
  2. 宝石学(GIA / CIBJO)
  3. 地質学的成因(形成過程)
  4. 市場での慣用名・評価
  5. 初心者にとって理解しやすいか(最優先の実務基準)

この順位に従って、記事化・分類・表記を統一しています。

おわりに

天然石の分類や名称は、文献・国・文化圏によって異なります。 本図鑑では、科学的分類と宝石学の情報を踏まえつつ、初心者の方にもわかりやすく理解できるよう、上記ポリシーに基づいて記事の整理・名称の統一を行っています。 他の文献と異なる場合は、本図鑑が採用する分類基準によるものです。